声優、シンガーソングライターとしての筆者、小西寛子約20年ぶり(手作り)好評発売中の音楽CD「1975」。このミニアルバムの中でアコースティックギターに続き、2番目に多く使っているのはCDジャケット表紙にある、モズライトというエレキギター。特筆すべきは独特なボディデザイン。
モズライトは、筆者よりみなさんの方がお詳しいと思います。なんたって古くからベンチャーズや寺内タケシ氏が使用していたんですから(^^ )
さて、筆者が愛用しているモズライト、元々このギターをメインに使用する著名ギタリスト氏のものにあったもので、何かのご縁で筆者の所に来た(^^ )。
度々筆者のアルバムで恐縮だがアルバム「1975」の1曲目「潮風の恋」は、このモズライトの音で構成されている。しかも、筆者のような声優・シンガーソングライターが、歌のないインストゥルメンタル楽曲を発売するのは稀な話で、この手のミラクル!?な話、筆者の過去を知る方には、おじゃる丸の声だったとか以上に、筆者をモデル(当て書き)にしたアニメ「十兵衛ちゃん」があったことですでに驚きも無いでしょうけれど(笑)
余談はさておき、このジャケット写真に登場するMosrite(Mosrite of California USA by Semie Moseley)、写真にもあるようにギターヘッド部分(糸巻きのあるところ)をみるとあの良くあるマークが入っていない・・・。そう「The Ventures」残念ながらギターヘッドには皆さんのお馴染み、大好きなベンチャーズ・ロゴは有りませんw、でも逆にその方が今となっては珍しいモデル。筆者はシンプルが好きなのでこれを愛用しています。
さて、ギターをよく解らない人のために説明しますと、このモズライト、音を変化させる独特の機構が付いています。演奏の途中で「ウインウイーーーン」とか音が変わるアレです。筆者の1曲目でも「ジャーン」のあと「ウワンワン〜」と音が変わるやつです。昔からベンチャーズや若大将シリーズ(*´∀`*)などでは良く聴く音!。これを行うのが下の写真の機構のアームという部分ですが、アームを手で伸ばしたり縮めたり(引っ張ったり押したり)して音を変化させます。
このモズライトには製造開始からこれまで2種類のアームの仕様があり、古くはビブラミュートという名前でした(下の写真はモズレーの方)。とても分かり易い名前(ネーミング)ですね。筆者のモズライトギターは2本ありますが、写真のギターはビブラミュートの後継で、1966年からダイキャスト製のモズレーユニットの方のものです。実演奏(録音)など、様々な楽曲で愛用してきました。
ところでこのモズライト、アーム操作しかり、音全体がなんか海っぽい感じがしますよね。ベンチャーズや若大将というイメージもそうですが、出る音のカラっとした質感、そしてアームで音程を変化させるとでまるで自然の波のよう。「ウイーン」というアームの音、筆者も楽曲の中では起承転結の表現や、〆の場面の表現などに使っています。メンバーと追いかけるギター、波が重なる様子を表し、「キュッキュッ」とピックで鳴っているのはイルカの声を表現。そんな表現感情が出来るモズライトは夏の海にぴったりのギターですね(笑)
筆者は小学生の頃から湘南といわれる平塚に住んでいました。最初の家は海が近い場所で、小学校も海の側にありました。この小学校、先輩にあの河野太郎氏がいます。氏は湘南ボーイなんですね。よっ!若大将。筆者はテレビも見ない(持っていない)、音楽CDや本が娯楽。時代に遅れたレトロを地でいく人、湘南と言えばサザンより若大将とかの方が身近に感じます。
CD2曲目は河野太郎氏と同じ小学校だったの女の子のうた!小学生湘南ガールの歌「夏の恋花1987」を書きました。そうこの年、筆者は12歳ぐらいかな?今年もwコロナ禍の夏、潮の香りのする音楽、目を閉じて聴いて下さい。あなたと私のあの頃の夏、またはじまりですよ。。