椰子の影が顔を覆う・・・夏の暑い日差しも収まり、夕焼けを見ながら次の朝陽があたるまで、地中海をイメージしたテラコッタ造りの海辺のテラスで過ごす世界。しかもひとりで・・。
マイアミや、南の島のリゾートが頭の中に浮かぶメロディ・・・。筆者の部屋のスピーカーから、丁度Eagles “Tequila Sunrise” が流れる午後のティータイム。庭で収獲したハーブティーと、いただきものの筑豊製菓、「銘菓丸ぼうろ」というお菓子をつまみながらこれを書いています。
さて、冒頭に「ひとりで・・」と書いた理由は、この曲のリードヴォーカルと作詞担当のDon Henleyさんの歌の詞の中から、筆者が個人的に意味を受け取ったものです。“It’s another tequila sunrise…” 曲中の主役、情景として「ある男」が、今日もひとりでテキーラに依存している姿、ドン・ヘンリーさんの歌(詞)の中から伝わってくるのです・・・。
ミュージックライツの関係もあり、ここからは、著者の独自の英語解釈でお話したいと思いますが、「毎晩日が沈むとともに、テキーラを口にしてしまう」・・・なんでそういう状態になったか・・・?それは作者のドン・ヘンリーさんの心の中にあるだろうけど・・・。曲の中で、テキーラを勇気に喩え、自分は勇気として「一杯」を飲み干しているのに、言うべき言葉(勇気)が出てこないのはなぜだろう?それどころか、どんどん(勇気も)麻痺していく。と歌っている。
細かい描写は省略しますが、念のため、後半までに、「彼女が・・」や、「孤独」などのワードもいくつか登場する。言わずもがな「今とは違う価値観の時代」の歌だと思うから、曲の詞のうけ取り方、内容は、みなさんの自由なイメージでよいので、それぞれ想像してみて欲しい(笑)。
特に、現在40代中盤以上の世代の皆さんは、年代的にこの曲はリアルタイムに近いから、今どう感じるか、筆者は興味ある。男のロマン・・・ですよね?
ところで、曲の終わりに近い最後で “It’s another tequila sunrise…” 「・・・今日も同じ、古くさい日常は変わらない・・ただフレーム(枠、絵の額のようなものだと思う)が違うだけ」と〆ている。これは「男の浪漫」の曲だと思う(^^ )。
筆者のような女性は(笑)、現実的な「男のロマン」という情景や言葉はやや寂しい・・浪漫といいつつ自分を正当化してパートナーを置いたままで「独りになりたい」という感じとか、飲んだくれのハリウッド映画を想像してしまう。
“Tequila Sunrise” この曲をDon Henleyさんが書いたのは20代の頃、筆者が、今の年代(40代)で20代のこの男子の歌に思うのは、飲んでも酔いつぶれるだけで・・・、また次の日も飲めるという若さはすばらしいものに映るの(^^ )・・。
この曲でパートナーの存在は具体的には見えないけど、著者のような世代は「男って勝手」(笑)とか思う瞬間かな。若い頃は聞く耳も持たないだろうけれど、いまも青春を続けている人、いつまで経っても大人にはなれないし、無理して大人にならなくてもよいと思います・・・(^^ )。
「男の浪漫」というものは正当化!?・・・でも「飲んでもいいけど体は気を付けてね」とか、わたしのような心の中でしか伝えられないシャイな人のココロは当然見えないし、伝わらないだろうけど、空気で感じてもらえれば(^^ )。男女関係無く、この曲の中には普通の人の普通の感情が詰まっている気がする・・・・だから・・・
気がついた頃に「彼女は特別だった」と、歌の中の詞のようなことにならないように・・。
“It’s another tequila sunrise…”