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サブスクを考えた人に落ちるのはお金、アーティストが堕ちるのは地獄の方!?

(C)2021 ANALOGシンガーソング,小西寛子

 Apple MusicやAmazonミュージック、Spotifyなどの定額聴き放題サービスである通称「サブスク」。シンガーソングライターの川本真琴氏(48)が、自身のTwitterアカウントから投稿したツイートが話題になっている。

サブスクというシステムを考えた人は地獄に堕ちてほしいと思っている。じゃあ、サブスクやめればというかもだけど、CDデッキを持ってない人も多くなって、どないしろという現実。

川本真琴氏Twitterより

 サブスク、ユーザーになると定額料金で膨大な楽曲の中から好きな楽曲が聴き放題になるので、CD購入のコストを考えれば音楽好きにはかなりお得感はある。

アーティストにとって悩ましい部分とは?

 しかし、制作コストも低く一見良さそうだが「アーティスト本人」から見るとこのシステムは厳しい。サブスクは楽曲が再生された回数に応じ売上が支払われる。しかし「1曲あたりの単価はなんとおよそ0.13円〜0.99円(レーベル部門のある当編集部調べ)」が一般的であり、中には更に低いものもある。

 通常、1000円のCDを1000枚売ると1,000,000円の売り上げになるが(製作費も含まれているので全てが利益ではない)、一方、サブスクで10000曲聴いてもらえたなんととして収入は5000円にも満たないのである。

 楽曲制作もタダではない。レコーディング費用もピンからキリだが、大手レコード会社では1曲あたり150万(スタジオ代等含む)などもザラである。このような実情からサブスクだけで音楽商品として利益を出すのはかなり大変な事である。

 ユーザーには嬉しいが、アーティストの厳しい現実も知ってもらいたい。大手レコード会社ならサブスクでもなPRも行き届きかかる率は多い。

 しかしながらインディペンデントや中小レーベルはそうもいかないのも現実。

 ところで、販売が減ったと言われているCDという媒体には「アルバムとしての作品のカタチがある」これが、アーティストの作品集、記録、という夢のある気持ちはいつまでも持ち続けたい。

 楽曲データも、ダウンロードしてスマホに入れたりどこでも簡単で便利だが、たまにオーディオなどで聴いてみれば歌以外の演奏の素晴らしさにも気がつくはずですね。(編集部)

小西寛子: 小西寛子(声優・シンガーソングライター・司会・執筆)1975年埼玉県川越市生まれ、その後湘南、神奈川県平塚市で育つ。幼少からフルートを学び、相模女子大短期学部で造形、その後中央大学法学部卒。まったり声など独自のオリジナル声NHKおじゃる丸、逮捕しちゃうぞ、ドクタースランプ、浦安鉄筋家族、すごいよ!!マサルさん、デジタルモンスター他多数のアニメ、ゲームからTVバラエティー、CMまで、主演や主要キャラクターとして多数出演。自ら企画全構成を担当する番組・産経デジタルのiRONNA小西寛子のセカンドオピニオンや執筆活動の他、法知識を生かしたコメンテイターとしてTV番組にも出演。道徳、教育、幼少期からのエクゼクティブスキル私塾。刑事告訴状起草から民事手続全般(仮処分〜執行・差押え)本人自ら手続きする豊富な知識。ま特技としてはアコースティックギターなどのレストア、趣味のオートバイレストアや修理・改造、トライアル、トライク(3輪オートバイ)からスノーモービルまで所有、乗り物をこよなく愛す。