戦後80年の企業を探す-青い海「沖縄・石垣島で見つけたマーミヤかまぼこ」②

戦後80年の企業を探す-青い海「沖縄・石垣島で見つけたマーミヤかまぼこ」②

 2025年、戦後80年という節目に、小西寛子のミニアルバム《遙カノ島》が誕生しました。その中の一曲「遙島(はるしま)」は、沖縄の風土と歴史に寄り添いながら、様々な物語の中の祈りを静かに掬いあげるような作品です。今回は、その関連でシリーズとして創業80年の会社を各地から探してみました。

 今回は沖縄。しかしながら、1945年創業の企業はほとんど見つかりませんでした。でも、ひとつの会社にたどり着きました。1945年、戦禍の直後に石垣島で創業し、80年の歳月を重ねてきた「マーミヤかまぼこ」さん。ちょっと調べてみました。

終戦の年、石垣島で始まったかまぼこ作り

 沖縄戦が終わった1945年、戦火の爪痕が色濃く残る中で、石垣島にて夫婦で始めたかまぼこ作り。それが、株式会社マーミヤの原点だといいます。長年、地元に根を張りながら、八重山地方独特の風味と製法を守り続けてきた同社は、「八重山かまぼこ」や「おにぎりかまぼこ」といったユニークな商品を通して、味の記憶を届けてきました。2025年には創業80年。戦後の混乱期を生き抜き、時代とともに変化しながらも、本質は変わらないその味は、地元の家庭の食卓と心に寄り添い続けているようですね。

唯一の「戦後80年の企業」

 本調査では、1945年創業、かつ現存する沖縄県内の企業は「マーミヤかまぼこ」のみであることが確認されました。もう一つ「丸大」さんという会社を見つけましたが、「丸大」は1948年創業と確認(参考:Wikipedia

島文化の記憶を未来へ繋ぐ声

 マーミヤかまぼこは、地元で「マーミヤフェス」を開催し、オリオンビールとのコラボレーション商品も展開するなど、伝統と現代の感性を行き来しながら島文化を未来へ紡いでいるようです。

「遙カノ島」の風を、あなたへ

 沖縄の暖かさ、風を感じる時。市場でかまぼこを手に取る時。
あるいは、青い海をただ見つめる時――そこにはきっと、様々な物語があるはずです。

出典・参考資料


8月1日発売小西寛子「遙カノ島」



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