「みゆき橋」遠い記憶の静けさを渡る歌。
小西寛子新曲みゆき橋イメージ

「みゆき橋」遠い記憶の静けさを渡る歌。

小西寛子が今夏にお送りする新曲!

 どこか懐かしく、どこにもない風景をたどるように・・・。
小西寛子が心で紡ぐ新曲「みゆき橋」は、ただの「平和」を歌うものではありません。
その言葉すら、時に軽く感じてしまうほどです。
この歌には何の装いもない静かな祈りがあるのです。

 舞台は広島かもしれません。
けれど、それを直接感じさせる描写はどこにもありません。
爆音も、瓦礫も、憎しみも・・・すべてが沈黙の中に隠されている。
それでも確かに、そこには「人」がいて、「生きてきた証」があります。

 夕焼けに映る影、川面に揺れる欠片、そして誰かの足音たち・・・。
それらは、過去を悲しむためにあるのではなく、
「これからの時間をどう歩くのかを問いかける」ためにそっと置かれている。

「悲しくないわ、ただ少しだけ見つめていたい故郷(ふるさと)」
その一節に込められた感情は、何かを批判することなく、誰かを責めるでもなく、ただ、ひとりの人間としての“優しさ”を見つめる視線に満ちている。

 抒情的な日本語の詞の中に突然現れる英語のフレーズ・・・。
静かに訴えるのは、声なき者たちの叫び。
 力のない者が痛みを引き受けさせられる現実を、この曲は決して声高に発せず、私は、この歌を通して、誰かの心にそっと寄り添いたいと思っています。

 みゆき橋は、ただの橋ではない・・・。
誰かを見送った橋であり、帰ってこなかった誰かを待ち続けた場所。
そして今も、何も知らないふりをして歩くわたしたちを
優しく、しかし確かに見つめている。

 小西寛子のこの歌には、「伝えたいこと」があるわけではありません。
ただ、“本当の優しさ”とは何かを、聴く人の心の中にそっと残すだけ。
それは、説明しすぎれば壊れてしまうもの。
だからこそこの歌は、語るより、聴くためにある。
 静けさの中にある優しさを信じて、そっと心を渡してみたくなる
それが、みゆき橋という歌なのです。

 今夏発売予定です。乞うご期待!

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