米は、ただのご飯じゃない。私たちの体を支え、心をつなぎ、日本という国の魂を宿す存在。朝のおにぎり、家族の食卓、神社のお供え・・・。米は生きることそのもの。でも、今、経済の冷たい論理がこの宝物を脅かしている。高すぎる値段、輸入への依存、農家のおじいちゃんたちの疲れた背中、そして薄れゆく文化。こんな現実、許せる? 米は市場の商品なんかじゃない。誰もが手にできる公共財として、国が守るべき。この話は、経済の矛盾と政府の間違った選択を暴きながら、米を私たちの未来に取り戻すための叫びです。
米は命の約束、文化の絆
米は、私たちの命の根っこ。毎日のご飯が体を強くし、心を穏やかにしてくれる。国連だって、食料は人権だって言ってる。和食の繊細な味わい、おにぎりを握る母の手、田んぼの緑が織りなす風景・・・。これ、全部米がくれる贈り物。日本人にとって、米は文化そのもの。公共財として扱えば、どんな暮らしの人だって良質な米を安く食べられる。貧しくたって、豊かだって、同じ食卓で笑い合える。それが、米の約束のはず。
・・・なのに、現実はあまりにも違う。国産米は5キロで2000円以上もする。スーパーで値札を見て、ため息をついたことないですか? 低所得の人は、味も香りも違う輸入米やパンや麺で我慢するしかない。経済は「安ければいいでしょ」って突き放すけど、命と文化を値段で切り分けるなんて、冷酷すぎますね。国が米を公共財として、価格を抑え、安定して届けてくれるならこんな悲しい選択はなくなるのにと思います。
経済の論理が奪うもの
経済の「効率」なんて言葉、耳障りはいいけど米を巡る問題をどんどん悪くしてる。まず、値段の高さ。農家の人件費や土地代が重くのしかかり国産米は庶民の手から遠ざかる。安い輸入米は、和食のあの優しい味わいを再現できない。経済は「安さ」を押しつけるけど、貧しい人は文化を諦め豊かな人だけが美味しいご飯を食べられるなんて、こんな格差許せないでしょう。
それに、輸入に頼りすぎるのは、命を危険に晒すようなもの。日本は食料の6割を海外から買ってる。自給率はたった38%(2023年)。米はまだ97%を国内で賄ってるけど、経済が「輸入米を増やせ」なんて言い出したらどうなる? ウクライナ危機で小麦の値段が跳ね上がったとき、輸入依存の国がどれだけ苦しんだか覚えてますか・・・?
・・・主食を他国に預けるなんて、もし戦争や災害が起きたら私たちの食卓は空っぽですね。
経済は農家も追い詰める。米農家のおじいちゃんたちは平均67歳。後継者はいないし耕作放棄された田んぼは43万ヘクタールにもなる。農村は寂れて笑顔が消えた。経済の「効率」が、米を作る人たちを切り捨てている。こんな調子で誰が未来のご飯を作ってくれるのでしょう?
そして、忘れちゃいけないのが「文化の危機」。米の消費は60年代の半分以下。若い子たちはパンや麺に流れていく。経済が安い代替食を押しつけるから、米の温かさ、田んぼの物語が遠くなる。日本の心が、ゆっくり消えていく・・・。こんなのは、経済のせいじゃないでしょうか?
政府の選択が間違ってる!?
政府の農政はこの危機に拍車をかけてきた。1970年代から続いた減反政策は、米を作りすぎないようにって農家に田んぼを休ませた。結果、農家のやる気を奪い田んぼは荒れ放題。2018年にやっと廃止されたけど、農家は1980年の400万戸から140万戸に減りました。食料を守るどころか、経済の「需給調整」に夢中で、農村を置き去りにしたんですね。
貿易自由化もひどい話。TPPや日米貿易協定で輸入米の枠が年間7.7万トンに広がった。「経済成長のため」って、政府は胸を張るけど、国内の農家は安い米に負けて苦しむ。自給率が下がり食料の安全が揺らぐ。主食をグローバル市場に投げ出すなんて、国民の命を軽く見すぎです。
農家の支援もまるで足りない。3000億円の補助金は大規模農家にばかり流れる。小さな農家は見捨てられ、若い人が農業を始めようとしても「資金も技術も足りない」。農村がどんどん寂れていくのに、政府は経済の「効率」ばかり追いかけてる。こんな政策は誰のためのものなのでしょう?
米を「公共財」にして私たちの未来を守りたい
米を公共財にすればすべてが変わる。国が価格を補助し「5キロ1000円以下」で米を届ける。災害や危機に備えて備蓄を増やす。小さな農家に直接お金を渡し若い農家を育てる。地元の米を地元で食べる仕組みを作れば農村に笑顔が戻る。学校で米の物語を教え、家族でご飯を囲む喜びを伝えよう。輸入に頼らず自給率を上げる。気候変動に強い田んぼを作る技術ももっと広げて・・・。
米は「私たちの命と心」そのもの。経済の論理に任せれば、高い値段、輸入の不安、農家の涙、文化の消滅が待ってる。政府の減反や貿易自由化は、こんな危機を招いた間違った選択。米を公共財として、誰もが美味しいご飯を食べられる未来を私たちの手で取り戻そう。経済の冷たい計算より、命と文化を大切にする国を、作り上げたいですね。
そういう私も母親の作ったお米を食べている(私も以前は手伝っていました)。関係者も農業法人でとても広い田圃で米を生産している。そんな米農家身近なリアルな立場で書かせていただきました。