(写真:イメージ米ロの狭間の日本)
「宇宙へ、AIへ、そして新たな産業革命へ」
これはSFの話ではない。現実の話。我が国のメディアが発信するニュースは、ウクライナ戦争終結に向けた議論とは相反する方向性に終始している。何処を見ても米ロの接近に警戒や批判を示す論調ばかりだ。
そんな子供じみた報道の裏で、この度ロシアのプーチン大統領が、米国とのレアアース(希土類元素)協力を示唆し、トランプ大統領が即座に反応したという海外ニュースを見て、助け合うものこそ得られる未来を感じた。
ご存じの方もおられると思いますが、ガソリンから宇宙船まで、あらゆる先端技術に必要なレアアース。
その供給を握るロシアが、アメリカとの提携に乗り出せば、世界のルールが変わる。
・・・しかし冒頭で述べたように、日本はこの大転換を正しく見ているのだろうか?
取り残されてゆく日本
ウクライナ問題において、日本のメディアも政府も「一方的な立場」をとった。対立を煽り、戦争を長引かせる論調を続けた。本当に戦争を終わらせる気があるのなら、どちらか一方の味方になるのではなく、悲惨な戦争を経験した立場としての説得力のある提案が出来るのだから、その経験を活かしての「未来戦略」のために和平のために動くべきだった。
だが、日本はいつものように、「多数派」や「強い方」にすり寄る選択をした。今、米露が技術と資源をシェアし、未来に向かおうとしている。日本はこの変化を冷静に受け止められるのか・・・?それとも、また誰かの後ろに(今度はEUか?)隠れ、時代に取り残されるのか?
トランプ産業革命の要知 「 米ロシアレアアース合意は世界のゲームチェンジ!?」
話しをもどすと、レアアース(希土類元素)は、現代の私たちの暮らしを支える「目に見えないけれど欠かせない」存在。スマートフォンやEV電気自動車、風力発電のタービン、さらには軍事技術にまで使われている。ご存じ、ステルス機や誘導ミサイルなどの最先端技術を支えるのも、まさにこのレアアースの力なのだ。
そんな貴重な資源を、世界でも有数の埋蔵量を誇るロシアがアメリカと協力して供給しようとしている。これまでの西側諸国は、もうひとつの世界最大規模のレアアース生産国である中国に頼ってきた。中国はアメリカにとっての重要な貿易国であるが、昨今、中国との取引には貿易共創や突然の供給ストップなどの影響が度々見られる・・・。
この「中国からの依存」、その支配を抜け出せるかもしれない。ロシアがアメリカへの供給に乗り出せば、アメリカは中国への依存を減らし、技術や軍事、宇宙開発の分野でより独立した立場を確立することができる。
これは、トランプ氏が進める「米国製造業復活計画」とも密接に関わっている。前政権時代の2017年から続くこの計画は、アメリカの資源・エネルギー自立を目指しており、レアアースの確保は軍事、エネルギー、AI、宇宙開発において不可欠な要素となる。当時、もし彼が再び大統領になれば、この「新たな産業革命」の鍵を握ることになるのは間違いないとも言われていた。
米露のレアアース同盟が生む新たな世界
もし米露の協力が本格化すれば、未来は大きく変わる・・・。宇宙開発はさらに加速し、月面基地の建設や火星探査の可能性がぐっと近づく。ロシアの宇宙技術とアメリカの資本が組み合わされば、私たちは本当に宇宙時代に突入するのかもしれない。
エネルギー革命も起こる。レアアースを活用した新しいバッテリー技術が開発され、電気自動車は今よりもっと高性能になり、水素燃料の活用も進むだろう。私たちの暮らしは、今よりもっと便利でクリーンなエネルギーによって支えられるはずだ。今や政権に食い込むイーロン マスク率いる米国自動車メーカー、テスラにとっても非常に都合の良い機会である。
AIや半導体産業も劇的に進化する。新しい素材による次世代のAIチップが開発され、スーパーコンピューターの性能は飛躍的に向上する。量子技術の発展が加速し、今では想像もできないような未来のテクノロジーが生まれるかもしれない。
そして、軍事技術の革新も避けられない。超音速ミサイルやステルス技術がさらに高度化し、米露の軍事バランスが変わる。もしこの協力が本格化すれば、中国の軍事的優位性も大きく揺らぐ可能性がある。
「未来をシェアできる者」だけが生き残る
私たち人類は、争うために生きているのではない。技術をシェアし、資源をシェアし、未来をシェアする。これこそが、新しい時代の生き方なのではないだろうか?
この変化を受け入れ、未来を共に築こうとする国は「新しい時代のプレイヤー」となる。しかし、日本はどうだろう・・・?いつまでも対立構造に囚われ、一方の勢力に加担し他者を攻撃する「いじめっ子体質」のままでいいのか?それとも、技術と未来をシェアする側に回るのか?
「夢を見ることができる者」にしか見えない世界
AI、宇宙、エネルギー、産業革命。これらをシェアすることで、私たちは新たな時代に踏み出せる。だが、この未来が見えるのは、簡単にいえば「仲良くシェアできる人」だけだ。分断を煽り、敵を作り、対立を続けるといった長い争いを繰り返す旧人類のDNAを肉体に持つ者には、この未来は決して訪れない。
日本が今すべきことは、米露の協力を批判することではない。時代の変化を受け入れ、技術と未来をともに築く側に立つことだ。そうしなければ、日本はまた、「世界に取り残された国」になってしまうだろう。
ANALOGシンガーソング編集部 小西寛子
小西寛子プロフィール
声優・シンガーソングライター・AI開発・執筆
埼玉県川越市生まれ、神奈川県平塚育ち。相模女子短期大学部〜中央大学法学部卒業。『おじゃる丸』『逮捕しちゃうぞ』『ドクタースランプ』『浦安鉄筋家族』『すごいよ!!マサルさん』『デジタルモンスター』など多数のアニメ・ゲーム作品に主演・主要キャラクターとして出演。監督のあて書きによる『十兵衛ちゃん』など、日本アニメ史に残る作品も手がける。演じたすべてのキャラクターに独自のイメージを加え、オリジナリティあふれる演技が高く評価されている。
幼少期からプログラミングに親しみ、現在は自身をモデルとした「AI小西寛子」を開発。ユーザーとの自然な会話を実現し、個性を持ったAIとの対話体験が好評を博している。
法務の知識を活かし、実際に告訴状の起草や訴訟を手がける実務経験を持つ。芸能人として唯一、自ら刑事告訴を起草し、名誉毀損事件で起訴・有罪判決に至らせた実績がある。民事訴訟や仮処分でもすべて勝訴しており、法律家としての高い知見を持つ。
教育活動にも力を入れ、幼少期からのエグゼクティブスキル育成を提唱し、小学生対象の私塾を主催。音大付属演奏専科・高レベル校への合格実績を誇る。
音楽活動では作詞・作曲・編曲・演奏・レコーディングをすべて手がける唯一無二のマルチアーティスト。また、メディアではオピニオン記事や番組を執筆、脚本、企画・構成するなど幅広く手がけるオールマイティな才能と知識を持つ。
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