変革の狭間、いまだ余震続きのブレグジット。
EP President Antonio TAJANI and EP Brexit coordinator Guy VERHOFSTADT (ALDE,BE), receive British Prime Minister Theresa MAY to discuss on the latest developments in the negotiations on the British departure from the European Union

変革の狭間、いまだ余震続きのブレグジット。

(写真 : Photo by Wikimedia May at the EP (46972553232))

 今から遡ること2016年6月23日の今日はイギリスの欧州連合離脱(Brexit / ブレクジッド)の賛否を問う国民投票でEU離脱が決定した日だ。ご存知の通りコロナウイルス禍の最中の2020年1月31日、グリニッジ時間の23時にはイギリスがEU欧州連合から離脱した

 筆者はEU離脱前お隣の国アイルランドのダブリンという場所に住んでいたことがある。イギリスへ入国するのは容易、ロスレアの港からペンブロークへ行くにはカーフェリーでの往来。また陸続きの北アイルランドの楽器店にドラム部品を買いに行くにも問題なく行ける。

当時バーミンガムにあったレコードカンパニー、*筆者のバンドと同じ音楽レーベルのバンドグループ達がギグのミーティングの為にスタッフ一同フェリーで向う。イギリスのバンドは6組くらい集まり外国(EU)のバンドは筆者たちだけ「ダブリンから来たのか?ロックなんかプレーさせてもらえるパブはあるのか?」

 レーベルのバンド仲間には筆者達がアイルランドから来ることで冷やかされる。そんなEU加盟国アイルランド、北アイルランドも存在するしブレクジッドでイギリスとの関係がかなり複雑になっている。

メジャーミュージシャンのツアーの妨げ

 筆者のバンドとは桁違い、とはいえEUベースとは違うがエルトン・ジョン氏やリアム・ギャラガー氏らメジャー所は問題。先日“ザ・タイムズ”によると、100人を超えるミュージシャンがヨーロッパをビザなしでツアーする事を求めるためイギリス政府のEU離脱案を批判する公開書簡に署名している。

 公開書簡はミュージシャンやスタッフなどのクルーが以前のとおりヨーロッパをビザなしでツアーにするための協定に交渉することを、イギリス側ボリス・ジョンソン首相が拒否したことを受けて発表されている。

 “ザ・タイムズ” 紙に掲載された公開書簡は、政府に「イギリスのアーティストや機材をヨーロッパで書類なしに渡航できるように交渉する」ことを求めている。

又、「新型コロナウイルスによるライブ(ギグ)の禁止で持ちこたえようと苦しんでいる若い躍進中のミュージシャンを初めとして、たくさんのツアーが不可能になる」とも主張している。 

 今回拗れた主な内容は、アーティストがビザなしで入れる期間はEU側の基本的な提案が90日以下だったと報じられているが、対するイギリス政府の案はたった30日の独自案を提案してきたとされている。

 それが決裂した理由のようだがそれぞれの国の政府の懐具合を表しているようだ。

*注、筆者のビザはスタンプ4と言われるフルワーク、英国での活動も可能だった。

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