小西寛子のミニアルバム『遙カノ島』が、2025年8月1日(金)に主要音楽配信サイトでリリース。戦後80年の日本の夏をテーマに、小西寛子が作詞・作曲・演奏・レコーディングまで全て参加した全6曲を収録。声優としての深い表現力とギターやフルートの音色が織りなす、懐かしくも鮮やかなアナログサウンドが、あなたの心を優しく包み込みます。
小西寛子「遙カノ島」静寂の中の「いのち」を歌う、魂のメロディ。
『遙カノ島』は、1960〜70年代のウエストコースト・サウンドを彷彿とさせる、ライブ感溢れる一枚。懐かしさと新しさが共存する夢のような音風景が、スタジオの息遣いとともに心に響きます。特に心を掴むのは、広島を舞台にした「みゆき橋」。この曲は、戦後80年を経た中で戦争の悲劇を直接描くことはありません。爆音も、瓦礫も、憎しみも…すべては静寂の中に溶け込み、ただ穏やかな川の流れと夕焼けの光がそこにあります。
しかし、その沈黙の中には確かに「人」が息づき、「生きてきた証」が静かに刻まれています。川面に揺れる光の欠片、夕暮れに映る影、遠くで響く誰かの足音…。それらは過去を嘆くためではなく、「これからの時間をどう生きるか」を私たちにそっと問いかけます。「みゆき橋」は、誰かを見送り、帰らない誰かを待ち続けた場所。そして今もなお、何も知らないふりをして歩く私たちを、優しく、しかし確かに見つめ続けています。「悲しくないわ、ただ少しだけ見つめていたい故郷」という一節は、批判や憎しみを越えた、ひとりの人間としての深い優しさに満ちています。この曲は、聴く者の心に、過去と未来をつなぐ静かな希望を残します。
アルバムタイトル曲「遙島(はるしま)」は、沖縄をイメージした架空の島で、風のように響く「美しい妖精達の」声を歌います。まるで海風に運ばれる魂のようなそのメロディは、聴く者の心に穏やかな解放感をもたらします。さらに、旅人の物語を描くサイケデリックな60年代風の曲「SODA WATER」、遠い故郷への想いを馳せる「港のバラッド」や「サンディーロード」、そして1975年の若者の情熱を讴歌する「1975」など、広島、長崎、沖縄といった日本の夏の記憶を呼び起こす楽曲が並びます。あなたの心に、どの夏が蘇るでしょうか?
聴くだけで心に灯る、優しさの音楽
小西寛子の音楽は、押しつけがましいメッセージを排し、「本当の優しさ」をそっと心に届けます。言葉で語りすぎると壊れてしまう繊細な感情を、彼女の歌声とフルートの音色が静かに、しかし深く伝えます。この夏、『遙カノ島』を聴きながら、静かな時間に耳を傾けてみませんか? 戦後80年の日本の夏が、あなたの心に新たな物語を紡ぎます。
【アルバム概要】
アルバム名: 遙カノ島
収録曲: 港のバラッド (ニューバージョン)
SODA WATER
サンディロード (ニューバージョン)
1975 (ニューバージョン)
みゆき橋
遙島(はるしま)
価格: 未定
購入方法: iTunes Storeほか主要音楽配信サイトにて