戦後80年の日本を癒やす小西寛子のミニアルバム「遙カノ島」が8月1日(金)発売予定!夏を感じる癒しの楽曲 全6曲を収録
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戦後80年の日本を癒やす小西寛子のミニアルバム「遙カノ島」が8月1日(金)発売予定!夏を感じる癒しの楽曲 全6曲を収録

争いのない、けれど確かに存在する「いのち」の歌

 『遙カノ島』は、1960〜70年代のウエストコースト・サウンドを彷彿とさせる、ライブ感溢れる一枚。懐かしさと新しさが共存する夢のような音風景が、スタジオの息遣いとともに心に響きます。特に心を掴むのは、広島を舞台にした「みゆき橋」。この曲は、戦後80年を経た中で戦争の悲劇を直接描くことはありません。爆音も、瓦礫も、憎しみも…すべては静寂の中に溶け込み、ただ穏やかな川の流れと夕焼けの光がそこにあります。

 しかし、その沈黙の中には確かに「人」が息づき、「生きてきた証」が静かに刻まれています。川面に揺れる光の欠片、夕暮れに映る影、遠くで響く誰かの足音…。それらは過去を嘆くためではなく、「これからの時間をどう生きるか」を私たちにそっと問いかけます。「みゆき橋」は、誰かを見送り、帰らない誰かを待ち続けた場所。そして今もなお、何も知らないふりをして歩く私たちを、優しく、しかし確かに見つめ続けています。「悲しくないわ、ただ少しだけ見つめていたい故郷」という一節は、批判や憎しみを越えた、ひとりの人間としての深い優しさに満ちています。この曲は、聴く者の心に、過去と未来をつなぐ静かな希望を残します。

 アルバムタイトル曲「遙島(はるしま)」は、沖縄をイメージした架空の島で、風のように響く「美しい妖精達の」声を歌います。まるで海風に運ばれる魂のようなそのメロディは、聴く者の心に穏やかな解放感をもたらします。さらに、旅人の物語を描くサイケデリックな60年代風の曲「SODA WATER」、遠い故郷への想いを馳せる「港のバラッド」や「サンディーロード」、そして1975年の若者の情熱を讴歌する「1975」など、広島、長崎、沖縄といった日本の夏の記憶を呼び起こす楽曲が並びます。あなたの心に、どの夏が蘇るでしょうか?

聴くだけで心に灯る、優しさの音楽

 小西寛子の音楽は、押しつけがましいメッセージを排し、「本当の優しさ」をそっと心に届けます。言葉で語りすぎると壊れてしまう繊細な感情を、彼女の歌声とフルートの音色が静かに、しかし深く伝えます。この夏、『遙カノ島』を聴きながら、静かな時間に耳を傾けてみませんか? 戦後80年の日本の夏が、あなたの心に新たな物語を紡ぎます。

各楽曲解説

M-1 港のバラッド
 長崎の港に立つと、遠く水平線に消えていく船の白い航跡が、まるで過ぎ去った時をそっと描くようです。夏の終わりの柔らかな風が頬を撫で、遠い記憶を呼び覚ます。あの時から遠く離れた今、街は穏やかな光に満ちているけれど、心のどこかで響くのは、かつての長い雨の日の時間の物語。船が出航するたびに、夢や希望を乗せて旅立った誰かの人生を思う。泣き出しそうな雲の下、海鳥が自由に舞う姿に、過去と未来が交錯する。長崎の夜空に輝く星は、どんな苦しみも優しく包み込み、思い出を宝物として胸に刻む。遠い街で生まれ、遠い道を歩むわたしの人生は、この港から始まるのかもしれない。

M-2 SODA WATER
 日本の遙か南の島の灼熱の陽光が照りつける街角で、ソーダ水の泡が弾ける音が響く。麦わら帽子の少女のキラキラした瞳は、まるで南国の海そのものだ。青空を流れる雲、風に揺れる椰子の葉の音が、過去の悲しみをそっと洗い流す。異国の地で出会う人々は、どこか遠い記憶を呼び起こす。少女の問いかけに、胸の奥に沈んだ「飾られた世代」の物語が浮かぶ。雨降りの心を抱えながらも、ソーダ水の冷たい苦さが一瞬の清涼感を与えてくれる。夕焼けに染まる街角で、旅人は再び歩き出す。この島の風は、悲しみを優しく運び去り、キラキラした未来をそっと約束する。

M-3 サンディーロード
 南国の海沿いの道、サンディーロードを歩くたびに、心は愛しい誰かを追いかける。風に飛ばされそうな麦わら帽子、頬を撫でる南の風、遠くで鳴る船の汽笛――すべてがあなたとの記憶を呼び起こす。赤い地平線に沈む夕陽を眺めながら、エンゲージの首飾りを握りしめる夜。星空の下で、離ればなれになった過去を思うたび、胸が締め付けられるほど愛しさが募る。それでもこの道は続いている。サンディーロードは、ただの道ではなく、あなたとわたしをつなぐ時間の道。波の音が響くこの道を、いつかまた一緒に歩きたい。

M-4 1975
 塹壕のような日々を抜け出すとき、ふと空が広がっていることに気づく。
「素敵なことを見つけに行こうじゃないか」――過去の重い影を振り払い、這うように生きるよりも、自由を追い求めたい。1975年の風は、新しい時代を運んでくる。涙を流すよりも、大きな瞳で素敵な何かを見つける旅に出よう。どこにでもある日常の瞬間――それが本当の宝物だ。大きな足跡を残した誰かの記憶を胸に、風の時代がやってくる。月曜日の憂鬱に別れを告げ、大きな風に乗って未来へ飛び立つ。どんなに小さくても、シンプルな日常の瞬間が、私たちを自由へと導く。この曲は、そんな希望の歌だ。

M-5 みゆき橋
 広島のみゆき橋に立つと、川面に揺れる夕暮れの光が、過去と未来を静かに繋ぐ。橋の上を歩くたび、故郷の記憶が胸に蘇る。幾千もの夢の欠片が沈むこの川を、あなたと一緒に眺めたい。「悲しくないわ、ただ少しだけ見つめていたい故郷(ふるさと)」その一節に込められた感情は、何かを批判することなく、誰かを責めるでもなく、ただ、ひとりの人間としての「優しさ」を見つめる視線に満ちている。鐘の音が響き、川の流れが優しく故郷を包む中、過去の悲しみも未来への祈りも、この橋がそっと受け止める。誰かを見送った橋であり、帰ってこなかった誰かを待ち続けた場所。みゆき橋はただの橋ではなく、広島の心そのもの。星屑が落ちる夜、涙に浮かぶあなたの姿を抱きしめながら、明日への希望を祈る。

M-6 遙島
 沖縄の青い空の下、ひめゆりの丘に立つと、風がそっと過去の物語を運んでくる。花咲き乱れるこの島は、静かな強さで人々の記憶を抱きしめる。波の音が遠くから響き、誰かの声が風に乗って聞こえるようだ。早すぎた昨日、瑠璃色の空に染まる夢――あの少女たちの面影は、今もこの島に生きている。北風が頬を撫で、幻のように揺らぐ記憶を追いかける。その島に息づく“面影”は、時を越えて今日も生きている。この曲は、声にならなかった想い、語られなかった祈りを、そっと耳元で囁くように綴られている。悲しみの色を帯びた空を見つめても、春の風は新たな希望を運ぶ。この島の青い海と空は、どんな過去も優しく癒し、未来へと歌い続ける。

【アルバム概要】

アルバム名: 遙カノ島

収録曲: 港のバラッド (ニューバージョン)

    SODA WATER

    サンディロード (ニューバージョン)  

    1975 (ニューバージョン)  

    みゆき橋

    遙島(はるしま)  

価格: 未定

購入方法: iTunes Storeほか主要音楽配信サイトにて  

iTunes Storeで予約注文可能です.どうぞ宜しくお願いします。

https://newscast.jp/news/8443427

https://www.newsweekjapan.jp/press-release/2025/07/8081-6.php

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