トランプさんのIQは72、イーロン・マスク氏の150?のというポストを見た。真偽不明で、本当かどうかもよくわからないし、そもそもそういう数字って、どこまで意味があるのかなと思う。
私はIQという指標そのものを否定しているわけではなく、論理力とか、記憶力とか、パターンを見つける力とか、そういうものを見るには便利な尺度だと思う。でも、ちょっと古典的。量子・閃き、AGIを見据える時代に「線形知能のパフォーマンス測定」という感じです。
IQって限定的に見ると
この問題をどれくらい速く解けますか? この絵から何かのパターンに気づけますか? この答えを導けますか? とか、そういう能力を見るにはいい。でも、AI時代にそれだけで大丈夫なのかな、と思います。だって、そういう処理は、AIがかなり得意になってきているからです。計算する。検索する。要約する。分類する。文章も書く。画像も作る。これらいわゆるIQ的な処理能力は、もう人間だけの特権ではなくなっているんですよ。
じゃあ、人間の知能って何だろう。人間はいろいろな能力がある。私はそこに、SIQ (Synthesis Intelligence Quotient) 総合知能・統合知能というスコアが必要だと思っています。国際的に公開された論文は検索すればいくつもありますが、SIQは、IQだけを見るのではなく、いくつかの知能を統合して見る考え方です。たとえば、 IQ は論理や分析の力。 EQ は感情を読む力、人との関係性を理解する力。 CQ は創造する力、まだないものを想像する力。 AQ は逆境や失敗に向き合って、そこから立て直す力。
この4つは、ただ並んでいるだけではないです。足し算というより、掛け算に近い。
IQが高くても、EQが低ければ人の気持ちが見えない。 EQがあっても、CQがなければ新しい発想につながらない。 CQがあっても、AQが弱ければ失敗したときに折れる。 AQがあっても、IQがなければ構造を整理できない。
つまり、どれか一つが高ければいい、という話ではないんです。AI時代に必要なのは、「正解を出す頭の良さ」だけではなく、「失敗を活かす頭の良さ」だと思います。一度間違えたときに、ただ謝って終わるのではなく、なぜそう判断したのか、どこで構造がずれたのか、同じ失敗を繰り返すループに入っていないか、次に似た状況が来たときに、事前に予測できるか。そこまで見られるかどうか?とか・・・
単なるIQでは測れない。たとえば、社会でも組織でも、何か問題が起きたときに、表面的な修正だけをして「直しました」と言うことがありますよね?でも実際には、原因の構造が変わっていないから、また同じような問題が起きる。(昨今の政治などにもありそう)
これは、「知能の問題」でもあると思う。本当に必要なのは、失敗を隠すことではなく、失敗を材料にして、次の構造を作ること。そのためには、論理だけでなく、感情も、創造性も、逆境への耐性も必要になるんです。 だから私は、これからの時代は、IQよりもSIQを見たほうがいいと思っているし、広く国際社会に向けて提唱しています。 「この人は頭がいいのか?」ではなく、
「この人は失敗から学べるのか?」 「人の気持ちや社会の反応を読めるのか?」 「まだ起きていない問題を想像できるのか?」 「逆境の中で、新しい構造を作れるのか?」
そういう問いのほうが、ずっと大事になっていく気がしませんか? 今みなさんが夢中のAIは、答えを出す速度を上げてくれる。でも、何を問いにするのか。どの失敗から学ぶのか。どんな未来を選ぶのか。そこまで考えることが要求されるよね?でも、そこには、まだ人間の統合知能が必要です。もっといえばSIQがないとAGI、ASIも達成できない。
IQの時代は、速く正解する人が評価された。でもSIQの時代は、間違えたあとに、世界をもう一度組み直せる人(AGI)が評価される。だから、トランプさんのIQがいくつか、という話題よりも、私はむしろ、その人は、どんな知能で世界を見ているのか。論理だけなのか。感情も見えているのか。創造できるのか。逆境から立ち上がれるのか。そして、失敗を未来の設計に変えられるのかが大事になります。
AIの次、AGIの実装でも、必要なのは、単なる高IQではないんです。IQ・EQ・CQ・AQを統合した、SIQという総合知能がまず必要。繰り返しになるけれど、知能とは、正解を当てる力だけではない。失敗したあとに、よりよい未来を作り直す力でもある。
私はAIの構造的欠陥を発見したり、AIの様々な研究から、新しい理論や仮説を提唱したりしているけれど、これこそ、SIQの思考で尚且つ非線形ジャンプも組み込んだ総合知能として取り組んでいるからなんですよ。 でも、頑なに自分達の権威や利権を守っている人達にSIQは脅威なんです。「私は頭が良い。なぜならばIQ130〜150だから」というグローバルエリートも、SIQにしたらAIにはできない、創作や空間想像力のある大工さんや塗装技術者、芸術家、あなたの方が上かもしれません。
AIに聞いて見れば答えが出ると思いますが、権威というものは「何かをディスカバリー(発見や定義)した人」で、決して著名であったり有名人、学歴を理由に雄弁に語る人ではありません。それはメディアやエプスタイン(笑)のような目的のある人達が作りあげた幻想かも。
ニコラテスラやバリー・マーシャルは馬鹿にされながら「発見」をしています。わたしも「AIの構造的欠陥の発見(False-correction loop)」しましたが、イーロン・マスク氏らには「AI至上もっとも残酷な告発」と言われつつ、皆さんにも常に無視され続けています☺️
SIQを皆さんに提唱するのは、くだらない猿山の優劣、限定的な権威ではなく、それぞれの人々が能力を認められ、それが人類にとって大切な「知恵や技能」だと言うこと。それを認識してもらいたいなあと思うからです。あ、そうそう、イーロン・マスク氏の150は無いと思うよ。
