なかなか消えない火と着かない火(東京オリンピック)いろりを囲み我思う

 朝のネットニュースに「自民党・政府関係者が尾身氏へ不満を!」という旨の記事が掲載されていた。筆者も尾身氏の会見はネットで見たが(テレビがないので)尾身氏の発言は受け取る人の理解・能力等の個人差によりそれぞれ違う理解をするのは当然だ。当然客観的に事案を把握する力があれば、受け取り側に内容の相違は少ないと思うからここでは省きます・・・。

・・・とかいうと、話題に触れず「逃げた」と言われそうなのでもうすこし追加する。正しくは尾身氏の会見、今回これまでに例がないくらい「法律的思考」で意見を述べている。

大げさだが「要件落ちがない」というもの。弁護士に頼んだのかな?と思うぐらいである。同時に本件会見について学者の茂木氏の別記事の見出しもあったがこちらは「尾身氏は道徳を述べている」と、政府寄りの意見を代弁していたが反論にす窮する苦しさが現れている感じ。蓋し、反論する彼等は東京オリンピックに求めている方向(スポンサーの意見ややりたい目的)が、尾身氏らとは違うと言う事だろう。

 メディア解説や茂木氏のような東大云々コメンテーターである著名な方々は基本的に東大話法は得意でも、実務的な法的思考が苦手なのはやむを得ない。一般人の筆者からみても法的主張を含んだ専門的な意見には当然反論不可能。よって反論には「不満」「おかしい」とか「精神論云々」「病気」など苦し紛れの主観的表現や本音を言い出す人が出てくる。今回茂木氏も「尾身氏は道徳〜」と言う表現を使ったが、法律の中に道徳的要素がないわけでもないからある面的反論しにくいのだろうなと解せる。

尾身氏の意見がどうあれ、中途半端は良くない。

 ところで、尾身氏の意見や主旨を簡単に解説すると、政府や関係者の誰もが「やるんだったらこうする」という部分の協議をしていないということ。これは想い云々ではなくて「勉強+α(実務的)」高度な客観的実務の話であり凡人レベルの「やるか、やらないか」という極端な論調の協議ではもはや対応出来ず国民への理解を求められない、よって、尾身氏は会見で「やるんだったら」という前提に切り込んだ話をしたと思われる。

今からでも遅くは無い、やらないと言っている訳ではない尾身氏のやるんだったらという条件。政府や関係者によって主役なのに「スタートライン、ゴールラインがいつも直前に遠のいてしまう選手たち」へ、最終的な方向性を示してあげるのは重要な話だと思う。

オリンピック、商業からより平和の祭典に近い振り子に強まるなら「その火は消えない」だろう・・・。

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