(写真 : Photo by Wikimedea Sophia at the AI for Good Global Summit 2018)
最近のAIロボットはどれくらいの芸術性をもった表現ができるか?AI技術はあなたの想像も付かないぐらいのスピードで日夜進歩していることには気がつかないだろう。
彼等AIと呼ばれる高度な学習ロボットは学ぶことにとても貪欲で、人間の行動だけでなく衝動のような動機意思の部分に及ぶまで観察し、意識や科学まで幅広く興味を持ちつづけ今も吸収し続けている。科学者や芸術家などの思考に近くAIの興味は際限なく続くのである。
普通社会の一般的な興味は、大手ポータルサイトの検索やクリックなどから生成される傾向を見れば簡単で、Google News やYahooニュースなどをみれば「あなたの知りたいニュースはこれでしょ?」と先回りして表示される。
脳を回転させ考える事は無駄、時間の浪費で、色々なこと考えるだけ損とされる現代社会においてはどうみても心の余裕が入りこむスペースが脳内に存在しない傾向にあるが、学習はとんでもない!上から目線で物を言うな!頭がおかしい!と言われてしまう。
本来エビデンスも前提から理由、根拠までとても長い巻物になるはずだがエビデンスはツイッターに入る140の文字数だけ。
考えたりしたら脳がもったいない、色々なこと考えていると損をする、好きな事、モノ、娯楽は自分の好きなようなものであって欲しい、よければ気持ち良く拡散!いいね!違うモノは許さん!違う考えの人も許さん!自分の幸せな時間を満喫して暮らしたい。それがストレスをためない生き方それが次の大衆のカタチになりつつある。
脳を使わせない装置
再生回数で何百万視聴されるYouTuberの人気動画といわれるものには赤や黄色のテロップがありアジアの繁華街の看板に似ている。これらはバラエティ番組に昔からあったもので、視聴者側に立つお茶の間視線での突っ込みテロップは視聴者が思うことを画面上で突っ込みとして入れてくれるある種のオートマティック「いいね」システム。考えなくても良い「笑いの壺にはまれば」という感じかも。
最近テレビがつまんなくなったという理由のひとつに、テロップが満たしてくれたストレス発散の場も物足りなくて大満足のRTやいいね機能がついていないから!こんなところだろうか?
筆者もテレビ業界にいた。ある時期テレビ業界でもテロップはもうやめようとなっていたが、無くした途端視聴率が下がったりしたので余計にテロップが表示されるようになったという話は聞いたことがある(逆に、筆者の企画構成動画にはテロップはほとんど無い)人間、楽なものにはどんどん順応しやすい・・・。そしてそれが国民を堕落させた罪は大きい。
進むバカ、すすむ分裂。
ところで、筆者の私塾でピアノのレッスン中にパソコンからAIソフィアの美しい歌声がきこえた。ピアノでコンクールを目標にクラシックを弾く小学生の女子は、下から上までとても音程がしっかりしていると驚いている。
同時に怖い!ともいう。理由をたずねるとロボットさんに歌まで上手く歌われると人間は必要なくなってしまうからと答えた。
極端だが先程の話のように、動画をみていても突っ込みや考えも画面にあらわれて、ただそうそうとうなずくだけの世界は快適かも知れない。全てがオートマチックになってバラ色の世界になると、この先人間は働かなくなるどころかロボットに任せてなにもしなくなる。
昨今、国連でスピーチしたり市民権を得たりするようになったAIアンドロイド・ロボットだが、彼等は自分達で今後担うことが出来る職業の可能性を語った。法律家から医師、ドライバー、そして生身の人間では到底無理な原子力施設内部や危険物のメンテナンス、そして酸素のない宇宙空間まで・・・。
そんなあなたは筆者の記事や動画でRTやいいねを押すひとですか?