近未来の規制ISA?。無免許や速度超過、罪悪感のなさがサイアクな時代!死亡事故をなくせ。

 (写真:警視庁、警察庁周辺 by Wikimedia)

 4日の東京都議会議員選挙後で当選した都民ファースト所属議員(現時点で除名処分の発表)の話題がネットニュースを騒がせた。自動車運転免許停止処分中の運転で無免許状態のまま事故を起こしたという。

 自動車事故というだけでもただ事でない上に無免許とは一体!?詳細を知るべく筆者も直接本人や除名を発表した所属政党を取材したが未だ回答はない。

 そこでこういった事象における顛末や、国の事故対策の取り組みなど、何れ書こうと思っていた特集で考えていたものを一部先出ししよう。

 さて、この都議の所為、つまり行政処分中(運転免許停止中)の事故は最悪である。薬物で謹慎中に薬物を摂取したように、罪の意識の欠如(罪悪感のなさ)や全く反省のないことと同じ。

 免許停止処分中は免許の効力を失い、停止期間中に運転をすると無免許運転となる。

 警視庁 運転免許本部 処分執行第一課によると、停止中の無免許運転は「停止処分を受けている点数に無免許運転の点数25点がプラスされる。例えば、6点の点数によって30日の処分を受けたものが、停止中に無免許運転すると無免許運転の25点がプラスされて31点となる。

 試験なら点数が増えることは嬉しいが、この場合は全く逆。前歴なしの31点で、取消処分2年間の該当になり、その期間を超えないと新たに免許さえ受けられないのである。非常に厳しい処分だ。

 このような厳罰が科されるほどの重大な法律違反であるから、都民ファースト所属都議(現時点で除名処分の発表)は、近いうちに必ず本人からの釈明の機会も含めきちんと説明責任を果たすべきだろう。

 事故の大小に限らず加害者に共通していえるのは、「事故を起こしたという自覚、法的認識が乏しいことである」。先程の都議も「免許停止期間が過ぎて乗れると思っていた」旨まるで罰ゲームを受けただけという感じの軽いニュアンスしか伝わってこない。

 もっとも、この都議だけではなく、池袋での重大事故の加害者の発言をみても「車が壊れていた」など、まず他人のせいにするなど、とにかく自分が起こしてしまった顛末の重大さの認識が薄く、逃避する傾向がある。

 自分で物事の前後関係を深く考えなくても、必要なものが容易に手に入る豊かな社会で知能がどの程度低下しているのかわからないが、カーナビに「この先踏切があります」「合流車線にはいります」「この先一時停止です!」など、物事の事前判断(危険予測)にまで及ぶ、必要な情報の全てが与えられる上げ膳据え膳のオートマチックな社会。

 「自分で考え、判断する」「顛末を想像する」という作業がないので、当然思考力は格段に衰え、問題に突き当たった瞬間に思考停止してしまうのも理解できるかもしれない。

 また、ネットのモラルを見てもわかるが、常軌を逸したあり得ないことが頻繁に起こっている。限度を知らずやり過ぎ感のある社会全般において、これでは何か行動する前に準備をする「危険予測」という考え方が生まれてこない。

 筆者が他の執筆記事でもよく使う表現だが、「箇条書き規制の増加」という問題がある。一字一句「AとBとCはダメで、Dは良い」、「Aをする場合Bが被害を受けないように注意しましょう」など個別具体的に書かないと規則が守れないのである。

 「親父の小言」である。これはそもそも「グレーゾーンは何をしてもいいのだ」という道徳のブレーキの余地まで入り込んだ小学生にも劣るような大人(燃料投入係)が増え、そのお陰で、道徳を法律という強い強制力をもって秩序を守らなければならなくなっている。どんどん生きづらい社会になっていくのだ。幼少期の道徳教育はやはり大事である。

 これは賢明な読者さんにはあてはまらないかも知れないけれど、こういった著名人の好き勝手な言動を許してきた結果なのだから当然、誰のせいでもなく、自分を含めた社会全般の懈怠であるという自覚をしたい。

 さて、交通事故の話に戻ろう。これまで書いた部分には道徳の話が含まれている。そして箇条書き規制も。それをハッキリ表すような事故対策が今後行われている。まさにモラルだ。あなたの聞かない抑制に対してAIなど機械が人々を規制する時代の到来だ。

 警視庁などによると、『速度の出しすぎによる死亡事故率は、規制速度内のそれよりも多い』とされている。まったく文字通りの表現でマジックワードのような話だ。高速道路も、最近では最高速度120キロ制限区間もある。自分のWRX、308馬力をもてあましている。

 ちょっと前の車が120キロで走行。おそいな!まあ誤差があるから少し速度オーバーして抜いても大丈夫「だろう」、というグレーゾーン的な考えがよぎりませんでしたか?

 この「〜だろう」運転の禁止につては事故防止にとても大切な考え方ですが詳細は省きます。簡単にいうと120キロまで広げた規制速度ですが、それを更に越えた130キロという「規制速度外での事故が多い」と警察がいうように言葉のマジックのような話。

 それには言葉では説明出来ない「はやすぎかな?飛ばしすぎかな?」とか心のなかの良心、つまり「道徳」部分が含まれているというはなしです。この箇条書き規制には道徳部分を埋める規制が含まれていることが多いです。

 例は悪いが「みだりに」〜する。とか軽犯罪法などにみられる表現ですね。

 あなたの好きなアイドルに、「スピード出し過ぎないでね」といわれても、それでも人間の心配や忠告は他人の心の制御に響かないことが多い、聞かない。「俺は大丈夫」「わたしに限っては大丈夫」とか・・・。

 裕福な社会、不寛容な社会!?「もはや何を言ってもダメ!」そこで、これまでに政府も、重大交通事故対策の取組方針が示されているので紹介する。

 『令和元年12月、国土交通省自動車局先進安全自動車推進検討会、自動速度制御装置(ISA) 基本設計書(以下、「ISA設計」という)』に示された、ドライバーの不注意(漫然運転)や誤操作による速度超過を抑制することを目的とした装置ISAを使う抑制(制御)である。

 ISAとは(Intelligent Speed Assistance、自動速度制御装置)、我が国では制限速度情報を利用する先進の運転支援システムと解される。要するにこれは、制限速度に対し抑制するスピード・リミッター装置である。

 この考えに至った根拠を探してみると、近年のいくつかの重大事故の報告書や検討などが同、ISA設計書から見えてくる。

 資料を読むと、ひとつ目は・・・

平成28年に発生した軽井沢スキーバス事故などへの対策のため、速度抑制・制御装置の検討の促進(軽井沢スキーバス事故対策検討委員会H28年6月3日版)、生活道路における歩行者事故の防止等に大きな効果があるとされる、自動速度抑制装置等の開発の必要性(交通政策審議会陸上交通分科会自動車部会H28年6月24日版)、更には、平成31年、東京都豊島区で発生した暴走した乗用車による交通事故(池袋暴走母子死亡事故)などへの対策の一環として、自動速度制御装置のガイドラインの策定(昨今の事故情勢を踏まえた交通安全対策に関する関係閣僚会議R1年6月18日)などを元にISAの必要性の基本を固めている(*編集部略)

令和元年12月、国土交通省自動車局先進安全自動車推進検討会、自動速度制御装置(ISA) 基本設計書

 続いて、ISAを組み込むとは?設計書には・・・、

ISA(Intelligent Speed Assistance、自動速度制御装置)について、速度超過による事故分析、速度超過を抑制する装置などの検討例の把握、国内外における規制化などの状況や課題を踏まえ、我が国における速度超過抑制のため、自動車として対応するべきことを検討した成果として、支援の考え方、システムの概念、システム定義、制限速度の車内取り込み方法、ドライバーの誤操作に対する配慮、システム設計時に留意すべき事項等、基本設計に係る検討結果をできる限り織り込んだ。

令和元年12月、国土交通省自動車局先進安全自動車推進検討会、自動速度制御装置(ISA) 基本設計書

 ・・・とある。

 さて、このISA、ヨーロッパではすでに法定速度をドライバーに厳守させるため導入が決まった。導入理由はやはり速度「超過」による重大事故発生率の高さであり、欧州内での交通死亡事故のうち30%が速度超過に直接的に関係しているという(欧州委員会)

 筆者が事務所で使う車はiSightというものや小型SUVにはスズキセイフティー等が付いている。これは車線のはみだしなどを教えてくれる安全装備でうっかりにはとても良い。ISAはそれに走行制御などをプラスするような機能!?。

 欧州委員会で導入される当初の予定は、法定速度の認識をカメラによる道路標識の認識やカーナビの地図情報から法定速度を把握する仕組みだそうだが、筆者の車も「速度オーバー」ですと教えてくれる。

 自動運転技術の進化などから、ISAもそのうちすぐに動力部分の全てをを制御し走行速度を抑制する予定みたいだ。さて、筆者も住んでいたヨーロッパには新車アセスメントプログラムがある。

 この新車の自動車安全テストにはISAの評価項目に組み込まれているのでどの車が安全対策が充分かに興味がある。そしてこの評価にも当然日本車が加わるだろうから(日本でもISA義務化が考えられる)、メーカーの動向にも注視したい。

 その他、アルコール検知キー(アルコールを検知するとエンジンがかからない)、ペダル踏み間違え防止機能など色々あるが、車そのものを規制するシステムは今後増えてくだろう。

 あらゆる面で「箇条書き規制」になるのは、物事の前後における予測判断や事の顛末を考えられない人が増えているから(共生する気がない人もいる)、しかしながら人類には「あなたがいるということ」は大事。

 それを理解できなければ多様性のバランスをとるため「法律で縛っていく」のはある面合理的な考えかもしれない?

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